2024/03/12 16:19
こんなに違うんだ…!
と、ベーグルの製造に携わるようになって知ったことの一つが、
【生地に加える砂糖やパウダーの種類によって捏ね上げた生地の性質がまったく違うこと】です。
黒糖や甘酒を使った生地は、成形する時に手首が折れるんじゃないかと思うほどの硬さ。
また、成形時には“とじ目”をしっかりくっつけておかないと焼いた時に離れて形が変わってしまうのですが、抹茶やパンプキンパウダーを使った生地は生地同士がくっつきにくく輪っかにする時に一苦労。
水などの配合率はほとんど同じなのに、材料同士の関係性になんだか化学を感じています。
(化学はあまり得意ではありませんが…(^_^;))
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果実やチョコを使う生地もそれぞれ特性が異なるので
仕込み水の温度を変えたり、
ミキサーにかける時間を変えたり、
丸めや成形の時の力加減を調節したり…。
気にかける点が生地の分だけ幾つもあり、ベーグルはベーグルでもひとつひとつ生地に個性があるなと、製造する度に実感。
同じ生地を何度も製造して、それぞれの生地の個性を知り、日々調整を入れていく。
年間を通して同じ種類を作っている會ベーグルならではの面白さです。
そしてまた、新商品の考案や試作の時はコレを入れたらどんな生地になるんだろうと楽しみですし、
新たなラインナップでの製造が始まる時は(これからよろしくね)と思いながら生地に触っています。
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15日の新商品発売に向けて製造の準備が着々と進み、今年の5種類はどんな個性を隠し持っているのか楽しみにしているところです😊
ちなみに今 分かっていることは、『きな粉チーズベーグルの生地は硬い』です。
パン生地の柔らかさは“耳たぶ”とか“赤ちゃんのおしり”とかに例えられますが、一回目のきな粉チーズベーグルの試作生地はまるでサンドバックの様でした。
あまりの生地の硬さに(こりゃ失敗だな…)って製造室に微妙な空気が流れたのですが、焼いてみたら案外ふっくら焼けている。
(え!大丈夫そう!?)とその後も試作を繰り返し、やや柔らかくなったものの硬さを残した生地のまま今回のデビューを迎えました。
黒糖といい、きな粉といい…、
あんなに硬い生地なのに焼くとふんわりするんだから本当に不思議です。
製造だけではなく、この1~2ヶ月は販売に向けた準備も整えてきましたがいよいよ発売目前。
新たな5種類の中に、皆様のお気に召すベーグルがありましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします(*^-^*)