2025/07/29 17:18

意外にも會ベーグル初の海産物』によるベーグルです。

 

製造の際にはフワ~と製造室に広がる磯の香りが鼻をくすぐり、海のない会津にいながらにして潮風を浴びているような気分になっています。

 

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今回初めて和の食材【あおさ】を使ってみましたが、この『海藻』という食材が中々の曲者でした。

 

試作時、乾燥あおさを他の材料と共にミキシングにかけるのですが…

ミキシング完了の時には他のフレーバー同様 問題なく捏ねあがった生地ができる。

 

けれど次の工程に進む中で、次第に生地がドロリ…と変化していくのです。

 

まるでミキシングの途中かのように生地が手や器具に張り付き、分割や成形なんてできそうもありません。

 

仕込み水の計量を間違えたのだろうとやり直してみたのですが、何度やっても生地がドロリ…となるのです。

 

店長もスタッフも顔を見合わせて

「え?」

「え?」

「え?」

「え?」

「え?」

…。

 

色々要因を探った結果、「アオサの水溶性成分」によるものだろうという事が分かりました。

 

食物繊維や多糖類などの水溶性成分が仕込み水の水分に反応して、トロミや粘りを出したりグルテンの形成を妨げたりと、パン生地を作る上では嬉しくない効果を生み出しているようなのです。

 

確かに昆布とか海苔って、水につけておくとトロっとしてきますよね。

 

しかし、アオサにもこんな力が秘められていたとは。

スタッフ皆で「へー!」です。

 

とはいえ、生地が出来なければベーグルは作れません。

 

今回使うのを諦めようかと迷いましたが、何とか方法を探ってみよう!とアオサの量を変えたり、仕込み水の量を変えたり、試行錯誤を繰り返し…。

 

最終的に、アオサの量を見直し生地に加えるタイミングを調整して何とか落ち着きました。

 

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赤しそキャロットベーグルのブログでお伝えした、野菜のえぐみや風味の出方。

お米やお茶、きな粉などグルテンフリー食材を合わせた際の、生地の弾力の違い。

 

使う食材ごとに新たな発見があって、食材っておもしろいなぁと商品開発の際はいつも思います。

 

海藻の力を改めて実感した【あおさ】を使ったベーグル作り。

 

磯の風味にチーズの旨味とコクをプラスして、【あおさチーズベーグル】の完成です🧀

 

そのまま食べても美味しいですが…

ツナマヨや厚焼き玉子、タラモサラダなんてのも、サンドしたら美味しそうだなぁと。 

日々、美味しい組み合わせを考えては楽しんでいます🤭

 

皆さまも面白い組み合わせのサンドが出来ましたら、是非『#會ベーグル』でお知らせくださいませ🌟