2025/10/06 10:09

「ベーグルってパンだよね?普通のパンと何か違うの?」

 

最近よく聞かれるので改めて…。

ベーグルは、食パンやロールパン、デニッシュなどと同様にパンの種類の1つです。

 

ただ、作り方に他のパンとは違う大きな特徴があります。

 

それは、焼く前に【生地を茹でる】という事。

専門用語では【ケトリング】と言います。

 

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パン作りの基本工程は、

   材料を混ぜ捏ねる

   分割し、形を作る

   発酵させる

   焼き上げる

となります。

 

けれど、ベーグルの場合は

   材料を混ぜ捏ねる

   分割し、形を作る

   発酵させる

   生地を茹でる👈

   焼き上げる

となるのです。

 

生地を茹でる意味は、茹でることにより生地表面のデンプンを糊化(アルファ化)させることで、焼成中に生地内部の密度が高まります。

それによって、もっちりとした食感を生み出す為だと言われております。

 

會ベーグルでの【茹で】る時のポイントは2つ。

まずは温度です。

麺のようにお湯をぐらぐらと沸騰させるのはNG

かといって温度が低すぎてもいけません。

 

そして時間。

ベーグル生地の上半分と下半分。

それぞれ秒単位で茹で時間が決められています。

 

この2つは食感に関わってくるので、ケトリングは製造ラインの最後の最後ですがとても気をつかう作業なのです。

 

おそらく全国のベーグル屋さんそれぞれに、こだわりの茹で方があるのではないでしょうか。

 

 

始めてケトリングを行った際は、生地がドロドロに溶けるのではないかと、おそるおそるお湯の中にベーグル生地を入れたのを覚えています。

 

お湯の中に入れた生地は溶けるどころか、表面がしっかりと固くなりました😯

お湯から上げるとツヤツヤツルリ

綺麗なお肌のパン生地が、次々と天板に並びます。

 

その後オーブンに入れれば、ふわ~と膨らんで通常のパン同様に焼きあがります。

 

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焼成が始まると2~3時間はコンロとオーブンの前から離れられません。

真冬でも焼成中はクーラーをかけてのこの作業。

夏の間はコンロとオーブンからの熱と大きなお鍋から立ち上る湯気に、ちょっとやられ気味のスタッフでしたが、涼しくなるこれからの時期はすこし作業しやすくなります🤭💦

 

オンラインショップレビューで多くいただく

「トーストすると、外カリっと!中もっちり!」のお声。

その食感に【茹で】が大きく関わっています。

 

だからそんなレビューを見ては(頑張ってやったかいがあったな~)としみじみ。

 

レビューにある食感をお楽しみいただくために…

当店のベーグルは店頭でのお買い上げや解凍後そのままでも召し上がれますが、できる事ならいつでも『トーストしてから』をおすすめします。

 

サクッと歯ごたえのある外側の生地。

ぎゅぎゅっともっちりの内側の生地。

2つの食感のコントラストを感じられて、會ベーグルを最大限にお楽しみいただけます。

 

是非お試しくださいね🌟